【共生レポート⑱】みんなの畑~住民の願いを叶える取組~

 宮城県地域共生社会推進会議では、宮城県内の困りごとを抱えた高齢者・障害・子ども等の分野を超えた支援や地域住民の支え合い活動及び自治体・社協・福祉関係団体、NPO、企業などの連携事例を調査し、活動内容などについて情報発信を行っています。
 今回は加美町社会福祉協議会と地域住民と地元企業が協力し、デイサービス利用者の願いを叶えた「みんなの畑」プロジェクトについて、御紹介します。

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インタビュー:加美町社会福祉協議会 今野 大 氏

-主な取組内容を教えてください。[327 KB]
 「みんなの畑」プロジェクトは、誰でもいつでも好きな時に来て、畑仕事をするもよし、お茶っこ飲みをするもよし、”地域の高齢者や子どもたちなどの多世代が、気軽に集まって交流できる場を作ろう”をコンセプトに、小野田西部デイサービスセンターに隣接する町有地を借りて始めました。
 ボランティア友の会の皆さんが、不定期で草取りや水まきなどの畑の管理をしてくれています。このプロジェクトを盛り上げるため、ボランティア友の会の皆さんからの提案でお花を植えてみるなど、利用者や地域住民が楽しめるよう日々試行錯誤しています。
 収穫した野菜は、デイサービスセンターで昼食の食材として活用しています。現在は、芋煮会に向けて白菜や人参を育てています。

-みんなの畑ができあがるまでの経緯を教えてください。
 きっかけは、ケアマネジャーからの「70代のデイサービス利用者が、年代の違う利用者とは共通の話題が少ないと言っている。自宅で畑作業をしたいが、ご家族が心配するので、できないようだ」との相談でした。それならば、デイサービスセンターに畑を作り、利用者だけではなく、地域住民が誰でも集える場にしようという方向性で進めることになりました。
 町役場や区長、地域住民など多くの方々が畑の基礎作りから積極的にご協力くださいました。意外だったのは、地元企業が地域貢献活動に積極的だったことです。
 「みんなの畑」のおかげで、企業との新たなつながりも生まれました。費用面では、宮城県社会福祉協議会からの助成金を活用しました。

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-今後の展望についてお聞かせください。
 今後は、畑に安心して集えるよう、作業の見学や休憩に活用できる環境を整えたいです。将来的には、認知症カフェとしての側面も持たせていきたいと考えています。

ボランティアさんの声

 まだまだ始まったばかりの小さな畑ですが、野菜や花をたくさん植え、みんなでお茶っこ飲みを楽しみながら、集まる人たちがやさしい気持ちになれる場所になるよう盛り上げていきたいです。

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<取材を終えて>
 今回、加美町で行なわれている「みんなの畑」について、御紹介しました。ケアマネジャーが相談したことで始まったこの取組は、様々な団体や地域住民を巻き込みながら進められており、いまでは地域の交流の場になっています。これからも「みんなの畑」が誰かの居場所になり、加美町を明るくするそんな場所であって欲しいと思います。今後も加美町の取組に注目していきたいと思います。
 これからも各地域の取組について、情報を発信していきます。