11月28日・29日(金・土)の2日間に渡り、フォレスト仙台の会議室で「令和7年度コミュニソーシャルワークステップアップ研修」を実施しました。講師には法政大学現代福祉学部の宮城教授をお招きし、県内の行政や市町村社協、地域包括支援センター等から9人の方が参加しました。
本研修は、地域の生活課題の解決に向けて、多職種多機関と協働し、地域のニーズ把握・分析から社会資源の開発や改善、地域の社会環境の変化に応じたコミュニティソーシャルワーク実践の応用展開力を習得することを目的として実施しました。
【概要】
1日目は研修前に事前ワークとして、受講者自身が担当した事例をもとに作成した資料を使用し、グループ内で事例を共有するとともに、CSW実践の展開について意見交換を行いました。また、グループ内の事例から一つ選び、それぞれの立場(相談者、行政職員、福祉関係者など)になりきるロールプレイングを行い、理解を深めました。
2日目は「身寄りのない単身高齢者等への終身サポート」をテーマに、講義と演習を実施しました。令和6年度から取り入れているテーマで、これからの単身・多死社会における地域の生活課題とニーズを予測し、身寄りのない単身高齢者等への個別アセスメントや地域アセスメント、チームアプローチによるソーシャルサポートの開発について、講義及びグループワークを行いました。
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▲講義の様子 ▲グループワークの様子①
【受講者からの感想】
<1日目>
・グループワークの発表がなく、事例の検討に集中できたことがとても勉強になりました。経験年数が多い方、異職種の方と班で話し合えたこと、経験を聞けたことも大きな学びでした。
・いつも実践についてこれでよかったのかと迷いもあり、振り返りながら行っていますが、せっかくの機会だったので、宮城先生から、私たちの実践について具体的にどこがどうだったとか、このようにできたのではないかなどのご意見も伺う機会があれば、なおよかった。
<2日目>
・これから重要になってくる身寄りのない高齢者等への具体的な支援内容が見えてきた気がした。今までは「新たな事業」の名前ばかりが先走っていたので、現在取り組んでいる市町村社協の現状も聞けてとてもよかった。
・各地域の取り組みや、グループメンバーからのアイデアが、とても勉強になった。個別ケースから吸い上げた課題を地域全体のサポート体制につなげていくことが大切であると改めて感じた。
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▲グループワークの様子② ▲グループ発表の様子
【あとがき】
令和7年度のコミュニティソーシャルワークに関する研修は無事終了することができました。受講者からの感想にもあるとおり、受講者の評判は大変良く、実りのある研修となっていますので、興味のある方は受講を御検討願います。
令和8年度も同時期(9月、12月頃)に実施する予定としています。2か月前を目途に本会ホームページに研修情報を掲載させていただきます。



